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2006.06.15

.NET MicroFramework

以前話題になって沈静化してしまった Microsoft の腕時計 SPOT の第 2 世代版 が出たらしい。最初の時もそうだが、今回も基本的には腕時計としての評価がほとんどで、その点についてこの製品がブレークする気配は残念ながらまったく感じられない。

しかし中長期に見た場合、この製品が面白い点が 2 つある。

一つは携帯製品マーケットとしての腕時計の可能性。現在携帯電子製品としては携帯電話に集中しつつある。しかし、先日腕時計を忘れて外出した際、時間を見るのに携帯電話を使うことの面倒さを実感した。携帯電話の裏面の小さいディスプレイ や ノート PC のサブディスプレイ は、腕時計が担って行くのかもしれない。まだ完成度は低いが、これを示唆する製品として CITIZEN i:VIRTセイコー Bluetooth Watch などがある。これが イノベーションのジレンマ―技術革新が巨大企業を滅ぼすとき で言う「破壊的技術」になるのかどうかが楽しみだ。

もう一つはこの製品が .NET MicroFramework を使っている点だ。.NET MicroFramework は、.NET Compact Framework よりもさらに小さく、電源消費も抑えて、腕時計で使えるレベルを目指した OS だ。今の PDA 市場が中期的に UMPC と携帯電話に吸収されるであろうことに異論は少ないと思うが、その携帯電話よりも小さいデバイスとして新しい市場ができてくるのではないかと思うのだ。

現在のセグメント 将来のセグメント MS の Platform
PC PC Windows XP/Vista + .NET Framework
PDA UMPC
携帯電話 Windows CE + .NET Compact Framework
携帯電話
腕時計 .NET Micro Framework

.NET Compact Framework の 2.0 での追加機能を見ていくと、PDA として高機能を目指す機能がほとんど見当たらない。機能は高くなってきているが、あくまで MS の携帯電話用プラットフォームである SmartPhone に主眼が置かれている。PDA の上位層は UMPC が吸収していくと MS が予想しているからだと思われる。

現在の .NET MicroFramework はまだ余り情報が公開されていないが、MS のサブディスプレイ技術である Windows SideShow [Windows SideShow Team Blog (英語)] でもこれが使われるらしく、腕時計やリモコン用のアプリケーション開発も遠い未来の話ではなくなるかもしれない。

アプリケーション開発者の一人としては大きな楽しみである。

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