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2005.03.23

Longhorn Networking Chat

Longhorn の Networking は、派手さはないが実は非常に目新しいアイテムが詰まっている。昨年の PDC においても、Networking のプレゼンは空席が目立ち、立ち見まで出ていた Avalon/Indigo/WinFS とはちょっと差をつけられた感じであったが、Avalon/Indigo が XP/2003 にバックポートされ、WinFS が遅れた今となっては、実は一番目新しい場所かもしれない。

SIP による IP 電話をサポートする RTC API は XP にもあるが、WinHEC 版 Longhorn にはこれを強化した System.Collaboration 名前空間が存在した。XP 用の WinFX SDK alpha にあるかと期待したが、これはどうやら Longhorn のみのようである。

先日 MS Windows Networking & Device Technologies の VP と GM が参加したチャットがあり、長い英文なので読むのは辛いかもしれないが、内容は非常に濃い。ざっとまとめると、

  • 新しい TCP/IP スタック
    • 新しいコードベース
    • IPv4/IPv6 フルサポート
      • IPv6 がデフォルトでオン
      • どちらでも通信できる時には IPv6 を優先して利用
      • IPv4 をオフにすることも可能
      • 1 つのスタックになるので、1 つのソケットで両方 listen できる
  • 無線 LAN (WiFi)
    • 新しいコードベース
    • 無線に特化した新しいドライバモデルによる、無線特有機能の提供
    • 新しい API の追加
    • 802.11n
    • より簡単な設定
    • アドホック接続の簡素化とセキュリティ強化
  • Bluetooth
    • 他社が profile を追加できるようにする DDI の追加
    • Audio profile をサポートするが、入れるかどうかは検討中で、Beta 1 までに決める
  • Windows Filtering Platform (WFP)
    • Firewall やウィルスソフトなどの製品を組み込める新しいアーキテクチャ
  • Network Location Awareness API 強化 (NLA2)
    • Online/Offline 状態の検知
    • Internet/社内 LAN の検知
  • 複数 LAN
    • 複数の経路がある場合に、速度や安定性などから正しい経路を選択
  • QoS
    • 家庭での利用を想定
    • Windows Media Center (MCE) の QoS を強化
    • 帯域測定など
    • 帯域が取れない場合に、その理由と対処を知らせる
  • Castle
    • 小さいネットワークで Active Directory を使わないユーザー管理
  • ネットワークデバイスの自動検索
    • Web Services for network devices
    • PnP の拡張で、自動的に検索し、セットアップ
    • UPnP 1.0 デバイスも検索可能
    • UPnP 1.0 よりも高いセキュリティと信頼性
  • P2P Platform の強化
    • Real-time communication のための強化
      • MS で Real-time communication と言うと、Windows Messenger などですが、これが P2P で動くということ?
    • P2P を利用するアプリが out-of-box で使えるようになっている
  • NAP
    • Cisco NAC integration は開発中
  • IPSec 強化

[チャットの記録原文 (英語)]

ネットワークの強化は、それを使ったアプリが出てこないとエンドユーザーには嬉しくないかもしれないが、開発者にとってはかなり魅力的な内容になっている。WinHEC の CTP ビルドが待ち遠しい。

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2005.03.20

ウェブ カレンダー

ビジオの創業者、次の狙いはウェブカレンダー だと言う。確かに発想は面白いかも。

PIM において、メール、住所録、スケジュールが三種の神器であることは間違いないだろう。PDA がまずサポートするのもこの三つだ。

メールは Hotmail でブレークした。住所録はちょっと形を変えて、ソーシャルネットワークとしてブレークした。

ソーシャルネットワーク以前にたくさんのウェブ住所録はあったが、おまけの域を出ず、住所録機能をそのままウェブに載せただけのものは受けなかった。ウェブであることを生かす発想がそれまでのもにはなく、ソーシャルネットワークにはあった、ということだろう。

次のブレークがあるとしたら、ウェブカレンダーなのかもしれない。しかし住所録であったように、Outlook のカレンダーをそのままウェブに出してもブレークしないことは間違いない。住所録がソーシャルネットワークに進化したような進化をカレンダーに起こすにはどうすればいいか。ちょっと面白いテーマだと思う。

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MCE の DVD ライブラリ化

MCE を DVD ライブラリとして利用する計画は遅々として進まない。

  • ISO で DVD イメージにしておいても、MCE シェルからマウントすることができない
  • TMPGEnc XPress で DVD を MCX 再生用に変換 すれば見られるが、変換に時間がかかる、字幕を取り出せない、 チャプタのスキップができない、などの問題が残る

両方の方向性でいろいろ試しているが、なかなか決定打に至らない。

ISO を MCE で扱うには My Movies というフリーウェアがあるが、MDB でデータベースを作るためネットワーク越しに使いにくい、出演者などのデータを引っ張ってきてくれるのはうれしいがその分登録に手間がかかる、というあたりで挫折。

Explorer で ISO ファイルをダブルクリックして Daemon Tools でマウントするには、レジストリをちょっといじればできる。しかし MCE シェルでは ISO ファイルが表示されないため、これだけではうまく行かない。

PerceivedType というレジストリをいじればマイ ビデオに表示できることが分かり、これも試してみた。

[HKEY_CLASSES_ROOT\.iso]
PerceivedType=Video

確かにこれでマイ ビデオに表示されるが、マイ ビデオは ShellExecute を呼んでいるわけではない様で、再生できない、と言われてしまった。対応する DirectShow コーデックを作ってやらなければいけないようだ。マウントしておいて、空のストリームを返す DirectShow コーデックを作ってやればできそうだが、それなら My Movies のように MCE Add-in として作った方が健全か。

何かを作るほどまとまった時間が取れず、ちっとも進まないが、作りたい気分は高まるばかり。

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2005.03.19

DateTime & XML

.NET 1.x で日付や時刻を XML に入れる場合、結構な確率で問題に出会う。私が Visual Studio .NET 2002 のベータ版で最初に作ったのが XML Web Service だったため、いきなり問題にぶつかり、米 MS に報告したが、問題が大きすぎてもう直せない、という結果に終わった。これが、Visual Studio 2005 / .NET Framework 2.0 では修正される。

.NET の BCL (Base Class Library) チームが 1 日 blog day を取って書いた記事群 のひとつに、What are the new DateTime features in Whidbey がある。VS 2005 の機能リストに DateTime の修正が上がっていたので期待していたが、この記事にはかなり詳細が書いてある。

問題は、DateTime がタイムゾーンにかかわる情報を持っていないが、XML の dateTime は持っている、という違いに起因する。このため、DateTime を XML Serialize/Deserialize する場合、.NET 1.x はそれが常にローカル時間であると仮定した。これにより、以下のような問題が起こる。

  • タイムゾーンの違うサーバーの XML Web Service を呼び出した場合や、XML Serialize や DataSet を XML で書き出して、異なるタイムゾーンの PC でその XML を読み込んだ場合に、時刻がずれてしまう。
  • 誕生日などの日付を書き出しても、+0900 とタイムゾーン情報が XML に付いてしまう。
  • DateTime.Min や DateTime.Max を利用する場合、タイムゾーンの調整のために加減算されることで範囲を超えてしまい、例外になってしまう。

修正した、というので、64 bit だった DateTime が大きくなったかと思っていたが、もともと DateTime の 64 bit のうち 2 bit が未使用で、そこを使ったという。 性能に影響を与えずに修正された、というのは非常にうれしい。

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2005.03.15

Avalon & Aero

Aero は Longhorn のシェル。Avalon は USER/GDI を置き換える API。Is Aero Dead? という記事から、ちょっと驚きのニュースが。

  • Avalon は Longhorn CD には入るが、Longhorn の一部としてセットアップされるかどうかは現状不明。
  • Aero は Avalon には依存していない。

Avalon のパフォーマンスが問題か。だとすると、Mac の QuickDraw GX の二の舞の可能性もありそう。

Aero は Avalon に依存しないとして、USER/GDI ベースで書かれるのか、DirectX ベースになるのかは記事からは不明。

元記事の Chris Anderson のインタビューはこちら

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2005.03.14

Whidbey Beta 2

Whidbey Beta 2 が 3 月末には間に合わない という記事が出ました。英語版 3 月末という噂がありましたが、こういう記事が出るということは、ほんとうだったんでしょうね。

どれくらいの遅れかについてははっきり書いていませんが、4 月とのこと。がんばっていただきたいです。

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2005.03.11

Longhorn シェル

Longhorn のシェルって変わるの? という コメントを 前の記事 にいただきましたが、画面ショットが出始めているようです。

いつも情報の早い SuperSite の記事の下の方 にいくつか。かぶっているようだけど Channel9 のポスト とか。去年配られた Longhorn では Aero という名前のシェルでしたが、そこから中身はだいぶ変わったと聞いていました。ビジュアルもだいぶ替わったんですね。

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2005.03.09

Whidbey Beta 2 と RC

この Product Feedback Center の返答 を見ると、

We have fixed this bug and you should see results in our Release Candidate build. The fix will not appear in Beta2.

とあるので、すでに Whidbey の Source Tree は Beta 2 用にスプリットしたみたいですね。

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2005.03.08

Whidbey Beta 2

ASP.NET の PUM で情報を漏らすことで有名な(笑) ScottGu が、 Whidbey Beta 2 は 6 月、という発言

Go-live license については再確認してくれていますが、これがほんとうだと、RTM は年末ですね。

Visual Studio 2006 に名前が変わる日も近い?

UPDATE: 菊池さんのコメントのとおり、古い記事を見ていました。Beta 1 が 2004 年の 6 月、というだけですね。Beta 2 は今までの話どおり、3月ないし4月か。失礼しました。

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WebRequest/WebClient による HTTPS 通信と証明書

試験用のサーバー証明書などを使った場合、WebRequest や WebClient を使った HTTPS 通信ができない場合がある。

そう質問されて、前に何かの記事でそういった場合の対処を読んだ気がして、ICertificatePolicy を使ってみたら、と伝えたら、できたとの話。

Framework が大きくなるのはよいことだが、Learning Curve の問題は常に付いて回る。

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