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2004.04.26

PARC から Gmail

PARC から今の Windows への流れを作った人々の話が インターネット時代をリードできない「PC世代の限界」 にある。実際に彼らの功績を顧みて見ると、1970 年代に行われた彼らの研究から今の時代まで改良こそされ、革命が起きていないことが分かる。たとえば「created the first graphical word processor」の Charles Simonyi は MS Word の v1.0 を作った人で、Word のファイルフォーマットの基本はそこから変わっていない。
そして Gmail が新しい時代に踏み込み始めていることに激しく合意。実は私の周りでも、Gmail と Hotmail の違いについて認識が分かれる。Gmail が Hotmail の改良版であるのか、次の時代への第1歩であるのか、という点についてだ。
私自身でもまだうまく説明できないが、私は最初に デジタルARENAのレビュー を読んだ時、新しいものを感じた。1GB の容量、メールを検索されることによるプライバシー問題などばかりが取り上げられる Gmail であるが、根本的に異なるものを感じる。Hotmail を 1GB にして広告機能を付けて、UI を良くしただけではない。出発点が違う感じを受ける。
Google はどうしてこういうことがうまいのだろう。こういう風に発想の根本を変えなければいけない、と思っても、なかなかできるものではない。それが時代というものなのかもしれない。

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PINVOKE.NET

P/Invoke と呼ばれる .NET の Interop 技術は、.NET コードと非 .NET コードを混在させる場合に使う。Java プログラマーから見れば汚く見えるのかもしれないが、常に現実を見据える MS らしい技術の一つで、私が .NET を好きな理由の一つでもある。
P/Invoke の1つの問題は、その宣言を書くのがけしてやさしい作業でないこと。問題は、例えば Win32 API 用の宣言を MS がリリースすればよい、というレベルでは収まらない。というのは、P/Invoke は .NET の型と C の型のマッピングを取るため、1つの API でも複数の .NET からの呼び出し方がありうるからだ。
そして MS が達した結論がコミュニティを利用することだった。CLR チームの主要メンバーの一人である Adam Nathan はそのためのサイト PINVOKE.NET を立ち上げた。ちなみにこの人の .Net and Com は Interop を使う人にとって必読書と言える。翻訳がないのが日本のプログラマーにとっては残念だ。MS はお金を出しても、これの翻訳を出すべきだと思う。
これは Wiki ベースで、P/Invoke に必要となる宣言をドキュメントとしてコミュニティでまとめ上げるためのサイト。現段階でも Adam Nathan が入れた相当数の宣言が入っている。同じ API でも違う形の呼び出し方を自分で書いてテストした人は、ここに追加すれば、他の人が参照できる、という、いわゆる Wiki の仕組み。昨今の MS のコミュニティに対するスタイルの変化から、こういうことができるようになったのは大いに歓迎したいと思う。

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2004.04.09

Convertible Tablet PC

米国では 802.11g 対応になった 東芝 Dynabook SS M200 Tablet PC だが、国内ではいまだに気配がない。東芝のやる気のなさを感じる(笑)
M200 のような、ノートPCにもなり、Tablet PCにもなるのを Convertible と呼ぶ。
Bill Gates は数年後にはすべてのノートは Convertible になると言った。売り込みもあるだろうが、Bill Gates はほんとうにそう信じている気がする。僕個人としてもそうあってほしいと思うが、しかし残念ながらそうはならない気がする。
車で Convertible と言えばオープンカーのことだ。屋根を閉じることも、開いてオープンにすることもできるので Convertible。昔の Convertible は後ろのウィンドウがプラスティックだったり、幌のつくりが悪くて高速でばたばたしたり、いろいろと Convertible に乗ることの「コスト」があったが、今の Convertible はすごくいい。ハードトップを提供するベンツ SL/SLK やソアラはもちろん、ソフトトップもすごくよくなって気にならない。後ろのウィンドウがガラスのものも増えた。オープンは3台目になるが、今乗っている BMW 330ci Cabriolet は幌を閉じていればオープンということをほんとうに意識しなくてすむ。お金以外の「コスト」はほぼなくなったように感じる。
それでもオープンカーはやっぱりニッチだ。Tablet PC にも同じことが言える気がする。どんなに単価が下がっても、Tablet、そして回転機構のコストはゼロにはならない。すべての人が必要としない限り、特定の人しか買わない状況は変わらないだろう。
Bill Gates もそれを分かっていながら、願望としてそう言ってしまうのだろう。そして偶然か、車でも Convertible を買い続けている僕は、ノートも Convertible を今後も買い続ける気がしている。

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2004.04.02

XP SP2 Bluetooth

前述PLANEX USB Bluetooth アダプタ をデスクトップに付けていたが、Logicool MX900 Bluetooth Mouse にも充電器兼ハブが付いていたので、そちらに切り替えて、ドライバもマウスに付いてきた WIDCOMM のドライバに入れ替えていた。
その状態で SP2 を入れたところ、何も変わらず。MS のドキュメントにも「既存の Bluetooth ドライバスタックがある場合はそのままです」と書いてある。
そこで やはり SP2 を入れた東芝 Tablet PC Dynabook M200 に PLANEX USB Bluetooth アダプタをさしてみたところ、そのままつながって、MS の Bluetooth スタックが入った。すばらしい。HP iPAQ h2210 も他のデバイスとほぼ同じ UI だったので同じ WIDCOMM のスタックを OEM しているのではないかと思われるが、MS のはだいぶこなれてきている。
で、PLANEX USB Bluetooth アダプタをつないだ Tablet PC からデバイス検索をしてみたが、デスクトップは見つかるのにマウスは見つからない。きっと他の PC につながっている間は Discovery が動かないのだろう、と、デスクトップ側からマウスを切り離し、再検索すると、、、出てきた。接続したらちゃんとつながった。これで、USB アダプタをささなければならないとは言え、出先に MX900 Bluetooth Mouse だけ持っていけば、Tablet PC からそのまま使える。
Catkick2台のホストと1台の Bluetooth Mouse で疑問を投げかけているが、まあそういうことだ。家に帰ってきたら、Tablet PC からアダプタを抜いて、マウスの裏の「Connect」ボタンを押して、デスクトップ側のハブの「Connect」ボタンを押せば確認画面が表示されて再度デスクトップにつながる。
UWB のスピードは魅力だし、Wireless USB で USB の上位スタックを使えるのはさらに魅力であるが、それはまだ将来の話。とりあえずマウスとヘッドセットを無線にして、家ではデスクトップ、出先では Tablet PC につなぎたい、という私の希望は半分達成。ただし 前述の SP2 に含まれる Bluetooth Profile のリスト にはヘッドセットがない模様。ヘッドセットは持っていないので確認もできず。これは別に急いでいないので、まあいいいか。

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XP SP2 と 東芝 Tablet PC Dynabook M200

ダウンロード後も往生際悪く迷っていたのだが、結局入れることにした。今作っているソフトが IE に思い切り依存しているため、入れてみて動かない、となったら対応を余儀なくされるなぁ、と思っていたのだが、これはやっぱり対応しておくべきでしょう、という気持ちに傾いてきた。
で、まずは 前述 の東芝 Dynabook SS M200 Tablet PC にインストール。サブマシンから、というのもあるが、XP SP2 には Lonestar のコード名で開発中の Windows XP Tablet PC Edition 2004 が入っている。日本ではあまり記事を見ないが、英語圏の記事はすこぶる評判がよろしい。
さきほど入れ終わって、開発中のコードを軽く流すと、嬉しい事に一通り動くようだ。いや、よかった。
そして、Lonestar。少しペン入力をしてみた程度だが、これはかなりよい。入力パネルがぐっと使いやすくなり、精度も上がっているようだ。枠なしモードでの日本語入力にも対応するなど、なかなか気合が見られる。しばらく使ってみる気になった。
IE の強化についてはもうずいぶん記事が出ているので省略するが、とりあえず開発中のコードに仕事がどんと増えるわけではないことがわかったので、メインの開発マシンにも入れてきちんと使っていくことにして、今インストール中。Visual Studio .NET が壊れたらどうしよう。
自動更新も賢くなったようで、裏できれいに動いてくれる。そういえば当初 Windows Installer 3.0 が入る、という話だったが、その後あまり話を聞かない。セキュリティ中心になりすぎて話題に上らないだけだろうか。
ちなみに、サーバーが重くダウンロードもかなり遅かったが、インストールにもかなり時間がかかる。ベータではなくもうRC1なので、これは出荷版もこのままだろう。

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